裾野市の保育園での保育士による子どもの虐待のニュースがありました。

あってはならないこと、許せないことです。
それなのにいっこうになくならない不適切保育。

この虐待を生み出した責任は、管理者にも大いにあります。
子どもに適切な保育を提供するのは現場の保育士。
その保育士をマネジメントするのが、経営者・管理者の仕事です。
時に厳しい指導や規律も必要です。
たとえ職員に嫌がられても、園長や主任は教室の中に入り、担任がどんな保育をしているのか、
毎日保育が順調に流れているのか、子どもが成長しているのかを確認する義務があります。

口外しないという誓約書まで書かせたとのこと、この園長は経営者失格です。
マネジメントや管理が子どもの命を守ることが分かっていない。

先日「組織改革コンサルティング」で管理職を対象とした園内研修を行いました。
現在課題と感じていることを書き出し、整理をしていきます。
現場の職員は頑張っているけど、それでもまだまだ、足りない部分があります。
入職1,2,3年目職員の課題、それ以上の職員の課題、それぞれに分けて考えていきます。

問題の本質を参加者全員で考えていくと、複数ある問題のおおもとにあるものが見えてきます。
今回は、「時間」でした。

今回の受講者の皆さんは、保育が適切に行われないのは、管理職の指導や
管理の責任もあるということをよく理解していました。
日中は常に各教室に入り、それぞれのクラスの現状をよく理解しています。

主任1名ではカバーしきれない場合は、副主任、リーダー職員もフォローをしていきます。

このような園では、冒頭のニュースのようなひどい虐待は絶対に起こりません。
常に主任たちが教室から教室へ文字通り飛び回って、声をかけ続けているのですから。
主任先生たちの負担は大変なものではありますが、それが仕事です。

保護者もこれから保育園で働こうと思っている人も、こういう園を選ぶ目を持ちたいものです。

研修の成果は、行動が変わることです。
引き続きフォローしていきます。

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