9月になりましたが、まだまだ猛暑ですね。
8月下旬から、一足先に秋の気配のヨーロッパ滞在中です。
到着早々風邪をひいてしまったこともあり、ほとんど室内で過ごしていますが、日中の暑い日差しは残っているものの、欧州は秋の気配です。
帰国後、いくつかの保育施設において、在職者キャリアコンサルティングが新規スタートします。
少しずつ、キャリアコンサルティングに関する認知度が高まってきているように思います。
弊社はキャリアコンサルティングの”質”を、大切にしています。
担当するキャリアコンサルタントは、ミーティングにおいて保育の仕事や対象園の保育理念について
理解を深めてから、面談に臨みます。
保育には、日々の保育を記録し自分の関わり方を振り返る「省察」(せいさつ)という行動が求められます。
自分自身を客観的に振り返ることは、簡単なようで大変難しいことです。
「メタ認知」能力の高さは、自己理解と、経験してきたことにも影響を受けます。
保育の実践を初めておこなったばかりの新人にとって、省察はとても難しい行為です。
私自身は、キャリアコンサルティングのスーパービジョンを受けた際に、自分を振り返るむずかしさを痛感しました。
時に見たくない自分を見ることもあります。
自分が本当に大切にしているものを言語化していく過程は、新しい自分を発見するワクワクもあるのですが、
見たくない自分を見なくてはならない嫌悪感のようなものもあり、
一人で行っていると、ついつい逃げてしまって、また同じことの繰り返し。
保育の省察は、信頼できる保育チームの仲間と一緒に行うことで、より深い保育や子どもに関する理解につながり、
目指す保育へとつながります。
キャリアコンサルタントとの1対1の時間は、仕事もそれ以外も含めて、自分自身を改めて俯瞰し、
「捉えなおし」を行う時間です。
自分への理解を深めることは、保育をより深く考えることにつながります。
保育の仕事にこそ、キャリアコンサルティングは必要と私たちは信じています。